「生徒に前を向いて校歌を歌わせたい」との校長先生のご希望から特大校歌額は生まれました。
大阪府立布施北高校様の正門を入ると欅の並木道が奥まで続いています、欅は「学校の木」として代々親しまれ、学校全体の風景に溶け込んでいます。
当初校長先生から欅の木を使って、体育館の後ろからでも見える大きさの校歌額にしたいとのご意向がありました、お話を進める中でサイズは横5m×縦2.5mと決まりましたが、過去に無い大スケール！
持ち帰って検討する中で、一体ものでは「製作・運搬・搬入・取付け」いずれも不可能、そこで分割で製作し現場で組み立てる案が浮かびました、しかしいくつかの問題点が浮上、重機が使えない体育館では人力での作業となり、欅の木は比重が重く分割にしても重たくて施工が困難である事、また欅の無垢板は材料費が高く予算を大幅にオーバーしてしまう点、さらに無垢板特有の反りの問題でした。
試行錯誤の末たどり着いたのが、欅の別注化粧板を使った分割パネル方式でした。
校歌の歌詞はサンドブラストによって彫り込み、黒のウレタンを塗り込みます、またいつまでもその姿を守り引き継ぐため、全体を2液ウレタンのクリアー塗装を下塗り・上塗りしています。
軽量化を図ったパネル方式のため現場施工も3～4名ですみ、予算面でも大幅な軽減となり実用化に結びつきました。
これまでの校歌額が飾りとしての象徴から実用に移った事を意味します。
誕生から4年余りこれまでに14校様に納めさせて頂きました。
（下の写真は施工時のものです）
関東で初の大型校歌額を御採用頂きました。
創立90周年の記念品として寄贈され、当日は記念式典で生徒による除幕式も行われました（写真）
サイズはW.4000×H.2000（４分割）、栓板目の化粧合板製です。 2014.10.22施工
京都府立南陽高等学校様
楢板目化粧合板 彫り文字校歌額 サイズ W.2550×H.2980 英文字の入った校歌で珍しい横書き、縦に長く3分割で施工しました。（写真）2013年2月1日施工完了 有難う御座いました。
兵庫県立家島高等学校様
米松柾目 化粧合板彫り文字校歌額 サイズ W.2980×H.1920
瀬戸内海に浮かぶ静かで緑豊かな小さな島、家島に取り付け工事のためお伺いしました。
姫路港から貨物船に乗り約1時間の船旅、事前に教頭先生より「大きな車は道が狭いので通れません」との事で2tトラックに荷物満載での上陸。
港から学校まで直線では1km足らず、しかし道はやはり狭かった、民家の軒にあたるのでは・・・！？
途中、対向車とすれ違い「どうしょう」と思ったところ、さすがは地元の皆さん、うまくかわして下さいました。
なんとか学校に到着、しかしノンビリしてられません、帰りの船の出発を考えるとPM3時迄には作業を終えなくてはなりません。
先生方へのご挨拶もそこそこに、同じ大きさの旧校歌額の撤去、新しい額は3分割での現場組み立て、作業はスムーズに進み予定より1時間早く終了しました。
今回の校歌額は創立30周年を記念しご採用頂きました、校長先生をはじめ皆様の感謝のお言葉を頂き港へ、慌しい中での家島滞在でしたが、今度は仕事を離れ、のんびりとお伺いしたい魅力ある小島でした、皆さん有難うございました。 2013年10月17日完了